増え続ける体重がこわい。
彼の新しい環境がこわい。
彼がころっとばかな女に騙されちゃったらどうしよう。
そのわりにあたしは浮き足立ってる。
浮き足立ってたら神様におこられる。
というのは幸せが分散するのがこわいんだと思う。
すべてと引き換えに彼、と思うくらい
あたしは彼と過ごすことがこの上ない幸せだと思ってる。
だから浮き足立ってはならない。
むしろ少し不幸くらいがちょうどいいのではないかと思う。
でも、現実ずっとそううまくいかなかった。
それより浮き足立って世界が広がって
生き生きしてるほうが彼にとってあたしは魅力的かもしれない。
わかんない。
生き生きしてようがそうでなかろうが、
彼は一定にやさしくて面倒みてくれる。
いちばんいけないのはそのどっちにもころべないことだ。
不幸を背負って彼との生活を夢見るもよし、
色々なことに手を出して彼の目を引くもよし、
いまみたいに中途半端なのがいちばん彼の興味をひかない。
気がする。


お金ないのに本を買った。
穂村弘の本はいいなぁ。
あたしの3大エッセイストは
穂村弘(だめにんげん部門)
角田光代(女子部門)
米原万里(外国語部門)