みなさまおひさしぶりです。


近況など。


病院は大丈夫でした。
ただの成長痛だったみたいでBカップがDカップになりました。
21歳なんだけど体はまだ成長するつもりらしい。


大好きで突き進んでいたバイトの人とは脈がないと悟り、
気まぐれで彼に会ったらすっかり引き戻されてしまいました。
もう夜が明けそうな時間に夏とは違うやさしいキスをして、
少しわたしは東京へ旅立ちおみやげを持って帰福して
口実を作って彼に会った。
「もう迎えにいっても大丈夫?」なんて
恋人じゃないのがふしぎなくらいのメールをしながら。
その日はただ送ってもらうだけだったのだけど
福岡ではところどころ咲いてしまっている桜を眺めたりしながら、
隣でいる心地よさを改めて思った。
おみやげは彼のだいすきなジブリのロボット兵の小物入れで、
車のダッシュボードの上に飾ってくれた。


あと彼の配属が北九州から福岡に変更になって
会いやすくなりました。
神様わたしのこと好きでしょ、絶対。


それから友達と会ったあとにどうしても彼に会いたくなって
また適当な口実を作って真夜中のダーツに行った。
ネカフェに併設されているダーツだったので
疲れきって彼は眠っていてわたしは映画を観ていた。
午前6時を過ぎたころ彼はわたしを抱き寄せて、顔を寄せた。
でもキスをするかどうか迷った。
「キスすると後悔するやろ」
と彼は言った。
でもわたしは目の前の誘惑に耐え切れなかった。
キスをした。
「質問していい?」
「ん?」
「他の女の子ともこういうことしてるの?」
「いや、遊んでねぇし」
わたしはてっきりごまかされるのかと思っていた。
それから下になったり上になったりしながらキスを繰り返して、
彼は人差し指をくちびるに当てて
「声を出さないで」
という仕草をした。
彼はわたしのいたるところにキスの雨を降らせて、
わたしはいつ彼を止めようかと冷静に考えていた。


好きなの?→いや→好きじゃないならやめて


という図式を思いついて
「好きなの?」
と訊くと予想外の答えがかえってきた。
「うん、好きだよ
 ・・・っていってもこの状況じゃ信じられんやろうけど」
たしかにわたしは襲われている最中である。
「でも付き合ってくれないんでしょう?」
「付き合うよ」
「え?」
「付き合う」
「・・・」


姿勢を正してよろしくおねがいしますをした。
わたしはだいすきな人の恋人になりました。


彼は仕事に遅刻するまでわたしに決定打を打たせるつもりで、
急いで車を飛ばした。
車内で差し出された彼の左手には感動を覚えた。
太陽の下で手をつなげる関係になったのだと。
それから彼の家に行って彼はスーツに着替えて
ネクタイを結んで思い出したようにわたしを引き寄せてキスをした。
そして駅まで一緒に行って仕事に行く彼を見送った。


特別な人の、特別な人になれました。
ここに書き綴った4年半が報われてとてもしあわせ。