彼に電話した。
近頃夜が毎日やってくることがこわいです。
バスの中ではなんだかひどく悲しい気持ちにおそわれる。


でもそんな気持ちもすぐ忘れていつもみたいにぐだぐだ話する。
「**くん(彼)あたしのこと褒めたことない!」
「褒められたい?ねぇ褒められたい?」
「褒められたいですとても」(素直)
「じゃあねぇ・・・部屋がきれい」
「それってほめことば?」
「うん」
「じゃなくて!もっとあたし自身を・・・!」


「…普通にかわいいと思うよ**(あたし)は」


もーいっかい!って
3回くらい信じられなくて聞き返しちゃった。ふふー。


あとあたしの部屋は居心地がいいと言われました。
だからあたしに手も出さず眠っちゃうんだよね!
そう思うことにする!
ゲイ疑惑はなくなったってことにする。


本当は全国同時多発的非人道的イベント(センター試験)で
16日が休みなので彼を遊びにさそうのがいちばんの目的だったのです。
「16日ー」
「なにかあると?」
「あたしの学校休みだからあそんで」
試験前だから実は時間のやりくりをしなくちゃならない。
でも彼のためなら単位の1つや2つ!
(その思考は…)
彼は予定が16日か17日のどっちかに入っているらしくて
のちほど確認して連絡ということになったのだけど、
「で?16日空けとけばいいんかね?」
って最後に言った。
空けてくれるのかな! あ た し の た め に !


大丈夫。
夜がくるたび引き金になってあのメールがきたときの感覚がよみがえるけど、
こうやって好きな人と楽しく電話できたのも夜だよ。
夜はこわくない。夜はいとしい時間。