昨日のせいで朝からモヤモヤした気持ちだった。
1限目の授業に出席(でも遅刻)したけど恋人の姿はなかった。
でもメールをすると返事がきて話をしようということになった。
体調もすぐれなかったので2限目の途中で授業を抜けて恋人のところに行った。


適当にドトールに入ってあたしが恋人に話そうと思ってたことを言った。
「授業にちゃんと出て」
「うん」
「それからあたしは一度にいっぱいは処理できないから
 それで**(恋人)を傷つけてる気がする
 ごめんね」
「**ちゃんは俺のことよく考えてるね」
「うん」
恋人は昨日家族の人と話し合ったらしい。
「俺がね、決定権があるんだって
 それで『行かない』って言った
 でも『お前にはがっかりした』って言われて
 どうしても行くつもりはないって部屋にひきこもってたのね
 したらお兄ちゃんにドア壊された」
「行くの?」
「行く、かも」
「待つよ
 でもあたしが一瞬でも心移りしたらその程度だと思って」
「待たないで欲しい
 帰ってこないかもしれない」
沈黙。
「帰ってくるなら待つ覚悟はできてた
 でも帰ってこないなら待たない」
そう言い終わらないうちに涙がこみあげてきた。
「毎日好きって言わなきゃ信じられないんじゃないよ
 言ったほうがうれしくなる
 言わなくたってわかってたよ、ずっと」
「うん」
「楽しかった
 大学で出会いたかった」
あたしは頷けなかった。
今だからこそ恋人とあたしは一緒にいるのだ。
っていうかこれって別れ話じゃん!と頭の中で思った。
 

いつのまにか授業が終わっていたので
あたしは泣きながら学校まで戻って教室に荷物をとりにいった。
でもあまりに悲しすぎて足に力が入らなくて立ってられなかった。
次の教室に移動するも涙はいっこうに止まらなかった。
恋人から電話がかかってきて授業に出るかどうか訊かれた。
恋人がやっぱり一緒にいようと誘ってくれたので
あたしは授業に出るのをやめて外に出た。
が、涙は止まらない。
その途中で恋人とあたしの共通の友達たちがいっぱいいて、
すべてを知ってる共通の友達はあたしの泣き顔ですべてを察して
場所を移動してあたしをなぐさめてくれた。


「俺ね、**(恋人)が学校やめるんじゃないかって思ってたから
 アメリカに行くのは別に不思議じゃなかった
 最初に思ったのは**ちゃん(あたし)のことどうするんだろうって
 **ちゃん泣いてるんじゃないかなって思って探し行こうと思ったら
 もうすでに泣いてるからなぁ(笑)」
「うん」
「**は一緒にいるときもよく**ちゃんの話してるよ
 それがすごく微笑ましい
 だから何で**はアメリカに行くんだろうって
 さっきからずっとタバコ吸いながら考えてた」
「**はあたしと一緒にいるときよく**くん(共通の友達)の話してるよ(笑)」
共通の友達はあたしの頭をなでてなぐさめてくれた。
とても優しい人だから彼女と5年も続くのだろう。
そのあと恋人がやってきてあたしは共通の友達から
恋人に引き渡された。


それから恋人とカラオケに行ってやっとはじめて歌をうたった。
恋人は上手でした。こっちが萎縮するほど。
あとプリクラも撮った。
もしアメリカに行くことになってもやり残したことがないようにしたかった。
多分ふたりともあせってた気がする。
でもあたしはあいにくバイトで帰らなければならなかった。
もっと一緒にいたかったのに。


バイトは微妙でした。
カミナリが光るし鳴るしで最悪でした。
外をびくびくしながら片付けた。真剣にこわかった…。