ついにやってきた。
彼と彼女が別れました。
あたしは彼の幸せを願うことも好きだという気持ちだと思って、
だから壊してやろうという気持ちにならなかった。
幸せにならなきゃ許さないよ、と言って
彼はそれを承諾したはずなのに。
やっぱりあの女の子じゃ幸せになれないんじゃない。


今日は何度も彼に会った。
売店の近くにいたので寄ってってみた。
「メールみた?」
「最近携帯放置してた、いつ送った?」
そっか、無視じゃなくてよかった。
それから授業の時間のはずの昼過ぎの廊下と
4階と5階をつなぐ階段で。
遭遇率高須クリニック


帰りのバスの中で彼にメール。
「気のせいならいいんだけど、
 もしかして近頃あんまり元気ない?
 もしあたしでよかったらいつでも話聞くし、
 言えないことなら言わなくてもいいから、
 無理しないでね。心配だよ」
我ながら名文!と思い送信。
「なんでもない!」
彼からの返事。あー、そうですかそうですか。嘘だ。
くそう、まだ近くに寄っちゃいけないの?
弱っててもあたしにはそんなにも頼りたくないのだろうか。
あーあ、へこんだ。