昨日の夜、彼に電話をした。
「留守番電話サービスに接続します」という無機質な声。
耳にしなかったことにしようと思って毛布にくるまった。


眠っているときは携帯のバイブにまったく気付かないあたしが
そのとき目を覚ましたのは彼からだと思ったからだろうか。
あたしが電話をしてから約1時間後、彼が電話をかけなおしてきた。
メールを返さなくなった彼だから電話もわからないな、と思って
期待はなくて傷付いても準備万端だった。
なのに電話をかけなおしてきたのであたしは驚いた。


ぼうっとした頭で電話に出た。
「・・・あい」
「どうかした?」
「日曜日はバイト何時から何時まで?」
頭が回ってないので思ったことがそのまま口に出る。
でも夕方言えなかったことが言えてよかった。
まだシフトがわからないからメールするね、と言われた。


たった2分の電話だったけどあたしはふわふわした気分で、
そのまま毛布の中に戻ってそれから4時間眠った。
睡眠時間は少なかったけど今日のあたしは相当な笑顔だった。


今日も本屋に行った。
数学の問題集をいくつか見たけど今持ってるのでいいや、と思った。
知識を増やしたいと思うから、感動するから勉強をする。
でも進学したいと思わない。
でもこういうのはただの気まぐれだっていうのもわかってる。