友達が県外から遊びにきてくれた。
あたしが上旬から鬱だ助けてくれと何度も連絡してた人。
まったくみんなやさしいなぁ。


仕事が終わって友達の車で移動。
ごはんを食べてまたぐだぐだな話がはじまる。
違うんだって、あたしはそういうこと聞きたいんじゃない。
もっともっと簡単に生きたいだけ。
むずかしいこと考えたくないの。そうなの。
アドバイスが欲しいんじゃなくて同調してほしいの!
って君は理系じゃないか!しくじったー!!
とか思いつつなぐさめられてるふりをしといた。
わざわざ遠いとこからきてくれたのに
頭の中ではこんなこと考えてて申し訳ない。


一緒に仕事してる友達から『the world of GOLDEN EGGS』を
借りてきたので観よう観ようと盛り上がってマンションへ。
マンションにやってきた男が100%の確率で
変な気を起こして帰るけど、
友達は最近ヨリが戻ったばかりの彼女がいるし、
これで100%は崩れるなぁと思った。
(彼女いるくせに他の女の部屋にきてんじゃねぇ!
 と言われればそれはそうですね)
(あたしはそんな恋人はやだなぁ)
(いくら恋人が浮気しないとしても)
でもそれは崩れませんでした。
一瞬沈黙があってなんで黙るんだって笑ったら抱きしめられた。
「**ちゃん(彼女)が泣くよー」
「**のことはいい、別れるから」
えええー、それはないだろう。
あたしは友達のことを男として好きではないから、
うさんくさいなぁなどと思うけど
好きだったら信じてしまうだろうな。
いま目の前のあたしを手に入れたいからであって、
本当に好きなら目の前で電話して
彼女と別れ話するくらいの勢いは欲しい。
(でもそういう男もちょっといやだな)
(「じゃあ、ごめん、いままでありがとね
  …別れたよ、俺と付き合おう」)
(あ、やだやだ
 ちょっとどころじゃなくやだやだ)
(そういう男はきっと自分にも同じことするんだろうなぁ)
でも別れたところで付き合うわけではないので、
はいはいそうなんだねぇと軽く流す。
で、キスもする。
舌を入れられて彼がまた遠のくなぁとぼんやり思う。
そして元彼はキスが上手だったのだと気付く。
いやぁ、もう自分から連絡はとったりしないと思うけど。


夜中に続く。