彼に電話をしました。


10時半くらいに意を決してかけてみるけど繋がらない。
ベッドの中にいたのでそのうちうとうとしてしまい、
30分後に彼がかけなおしてくれたけど、
あたしは最後のバイブで目覚めてしまった。
かけなおしてくれた!とにやにやしながら
10分後に今度はあたしからかけなおしてみた。
大抵いつものように呼出音すら鳴らさないほどにすぐに声がした。


「ごめん、うとうとしてたらねてたよ」
「どうした?」
「んー?最近なんかいやなこととかあった?」
すると彼は少し言葉を濁した。
やっぱり何かあったんだろうか。
「いや、体育ではしゃいだから今は大丈夫」
今は。
それからあたしがバイトをやめることなどを話していると、
彼のほうにキャッチがはいって一度切ることになった。


彼からかけなおしてくるまで勉強とかしてればいいものを、
あたしはベッドの中でいまかいまかと携帯を握り締め待った。
もしやかかってこないとか・・・と不安になったけど、
日付が変わる少し前にかけなおしてくれた。
「**ってどんな人?」
「えーっとね、俺より背が低い」
「いやぁ、**(彼)に比べたら大抵誰でも小さいと思う」
彼は身長結構あるくせに周りもでかい人ばっかりなので、
あまり高いということを自覚していなかった。
それからあたしが友達と喧嘩したことも話した。
どうしようと相談すると彼は率直な仲直りの方法を
当たり前のように口に出した。
詳しく内容を話したわけではないけど、
彼はあたしの友達の肩を持った。
えええ、そこは、地元一緒で元彼女の肩でしょ?


それから彼がごはんを食べるというので切った。
あー幸せすぎる。