午後になって1歳年下の女の子たちとご飯を食べた。
するとその中のひとりの子に電話がかかってきた。
「…うん、アイス食べたい
 今?いちにーさん…6人いるよ
 え、5個しかないの?じゃああたしが我慢する」
そのあとその女の子は学食の外に出て行って、
5個のミルキーとともに帰ってきた。
すると同じタイミングで彼も学食にきていて、
その女の子から彼の名前が出た瞬間に
電話の相手は彼だったのだと悟ってしまった。


それからずっと話も右から左で耐えられなくなって、
逃げ出したくなってその場を離れた。
苦しくてトイレの中に逃げ込んだ。
呼吸が激しかったので過呼吸みたいになりそうになった。


でもあたしは図太いのか泣けることはなく、
彼がいるような気がしたのでそのまま3階まで行くことにした。
すると素晴らしいあたしの勘とでも言いましょうか、
やっぱり会えてしまった。
「わー、サボりー」
「サボりじゃない!コピーしにきた」
「あした車校の入校式なんよ」
「いいなぁー」
「免許とったら乗せてあげるよ」
「俺まだ死にたくない」
そのノートは小さな文字で書いてあって、女の子のノートだと思った。


すべてポジティブに考えることにしました。
女の子に電話がかかってきたのはノートを借りるため。
女の子にノートを借りるのは男の子に借りるより字がきれいだから。
あたしは彼と仲良しな友達の期間があったわけではないので
わからないだけで彼は男女問わず電話やメールをする。
…ということにしておく。
どっちにしろあたしは彼女じゃないので彼に
他の女の子に電話しないでとは言えないわけです。
じゃああたしは彼が連絡とりたくなるような女の子になるしかない。