ギリギリで遅刻をまぬがれる。
延着証明書もらってきたのになぁ。
体育で卓球をしたけどやたら楽しかった。
「ねぇー」
「何ー」
「彼は何考えとるんかなー」
「それは彼に訊かないとねー」
そんなことをラリーと一緒に延々と言っていた。


学食でご飯を食べていたら彼からメールが届いた。
「どした??」
2回も電話かけたのにその一言だけですか、ああそうですか。
散々心の中で彼を罵り、すぐには返事をしなかった。
でも返事をしてないことを友達に言ったら
逆にあたしが罵られ彼女の指導のもとメールを作成。
そして、送信。
「たいしたことじゃないんだけど(絵文字
 一緒に映画観に行きたいなぁって思って電話してみた(絵文字」
彼女曰く「行かない?」じゃなく「行きたいなぁ」なところがポイントらしい。
それからずっと数学の勉強をしていた。
模試までに数学の問題集で400くらいまで勉強しなきゃならないんだけど、
とりあえず160くらいをこの1週間でやりたいと思う。
紙がなくなったので職員室に行こうとしたら彼の前の彼女に会った。
あたしは彼の前の彼女はずっと頭がいいと思っていたのだけど、
(いわゆる授業に出席しなくても勉強できる人だ、と)
前回のテスト欠点ばっかりだったというのを聞きなんだかうれしかった。
ということであたしはやっぱり国立に行こうと思います。
話のつながりが見えないという突っ込みはなしの方向で。


彼に会わないようにはやめに学校から出てバスに乗った。
ちょうど都市高速の上で彼から返事がきた。
もう友達でいるのもやめよっかというようなことを
言われると思っていたので多少ドキドキしながらメールを見た。
すると、彼は年末から風邪をひいていてまだ治らなくて
あたしが電話をかけていたころは死んでいたらしい。
ここ半月のあたしの不安や悲しみや怒りの行き場は。
でも彼があたしを嫌っていなくてよかった。
彼はなんでこんなにもあたしが嫌いなのかとずっと考えていたけど、
それから解放されたみたいでうれしかった。
映画についてはさらっと触れてそれよりもはやく
風邪治してねお大事に、と送った。
優しさを見せ付けたい気持ちもなきにしもあらずだけど、
本当に彼にはやくよくなってもらいたいなって思った。
しかし、よく風邪をひく子だなぁ。気をつけてね。