2000yen札がめぐりめぐってあたしの財布にやってきました。


期待しない!と大声で騒いだりして安定をはかる。
授業が終わって模試の過去問をコピーしてから、
16分のバスに乗ろうと思ってバス停まで歩いていた。
いつもなら近道するはずの道を通らなかったら彼に会った。
彼は精神患者ばりにわけのわからないことを喋っていたが、
よく考えればあたしが送ったメールの返事だった。
送った本人が忘れるくらいってどうなんだ。
それにしても彼は頭もボサボサだしヒゲは伸びてるし、
どれだけ気の抜けた格好をしているんだろう。


そのあと定刻にやってきたバスに乗って、
乗り換えのバス停が近くなったので降車ボタンを押す。
停車します、と運転手の声。
なのにバス停を通過。ポカーン。
多分通過したあとに運転手も気付いて声がうわずっていた。
別にいそいでるわけじゃなかったのでいいやと思って次のバス停で降りた。