バイト先の休憩室で彼と電話をしていて、
まだ彼がバイト先に着けないみたいだったから
走っておいでよ、と言ったら
煙草を吸っていたチーフが驚いた顔をした。
あたしはチーフから遊び人だと思われてる。


彼と手を繋いでフラフラ帰りました。
最後に頬にキスをしたら彼も同じように返してくれて、
でも結局唇にもされてしまった。
彼とキスをしてて久しぶりに罪悪感がなかった。


そういえば彼と帰るときにあまり意識はしてなかったのだけど、
あたしは毎回様々な道を通って帰ってるようだ。
「いつも同じ道を通らない」
と、彼は言った。
あたしは途端に思い出すけど口には出さない。
ヤツはあたしを部屋へ連れてってくれるときに
同じ道を一度だって通らなかった。
あたしはいつのまにかヤツに似てしまってるのかな。