夜中に目が覚めて携帯を見たらメールが1件。
紹介しといて悪いけど**くん返品して、と友達から。
独占欲に拍車がかかります。
曖昧に返してまたおやすみなさい。


あたしはその友達にメールでどうこうするつもりはないので、
むしろその間にいる男にしたほうが効果的だと思い、
昨日こういうメールが・・・云々、
もうメールしちゃいけないってこと??
と訊いてみたりした。
返品という言葉を使ったのが友達の甘かったところで、
そこを存分に利用させていただきました。
なんて返したの?と訊かれたので
するともしないとも言ってないよ、だって**くんは物じゃないでしょ?
あたしはもっと仲良くしたいよ(絵文字)
と可愛らしく返してみたりする。
あたしの友達はそれはもう本当にドラマチックな人生を歩んでおり、
顔立ちも整っていてきれいなのだけど、
考えかたが非常に強烈で、口が悪いのである。
だからそれに相反する形で愛想良く、
負の感情がまるでないような性格でせめてみようという作戦。
その男はまんまとそれにひっかかり、
彼が自分で「返品」されないことを選んだのだ。
これからもよろしくね、と互いにまだ続けるということを確認。
さらにあとでごたごたしても困るので、
この話はナイショだよ(絵文字)とまで言ってみる。
もうお前誰だよ、と突っ込みたくなるほどの送信メール。


午後の授業に出ないで図書室で谷崎の『春琴抄』を読む。
谷崎の本に出てくる女があたしの目標です。
谷崎の表現は本当に美しい。
あと1/3くらいで読み終わります。