勉強が終わったころには日付が変わっていた。
あの人はいつも日付がかわって30分後くらいにメールを送ってくる。
なのでベッドにもぐってぐにゃぐにゃと待った。
眠くなってきたころに携帯が光った。
電話していい?と訊かれたのでいいと返事をしたら
すぐにあの人の名前と番号が画面に表示された。
たまに話が途切れてしまった。
あたしは頷くのだけど電話なのでそれは見えない。
だから沈黙してしまう。
顔見て喋りたい、と言われたけど
あしたバイトで会えるじゃないですか、と返しておいた。
アンガールズの物真似を電話越しにしてくれた。似てた。
2時20分くらいまで喋った。
あの人は16歳のあたしと電話をして、
それこそ夜中の2時間弱を費やすような価値があたしにはあるのだろうか。


電話していたので授業はひたすら眠かった。
生物はとてもつまらない。
担当は担任なのだけど模試の話をしていて、
「模試の前になると過去問下さい!って生徒がくるんだけど
 一体過去問といて何になるんだろうって思う」
というような過去問をやることについて否定的なことを言っていた。
過去問は傾向をつかむためにあるのだ。
もし次の模試にでなかったとしても知識として
理解は多ければ多いほどいいのだ。
日本史の先生は話がとても上手なのに意識トんだ。
英語は腹が立ってしょうがなかった。授業センスないな。
もうかわりに授業したくなるくらいに合わない。
なので1時間くらい眠った。


バイト先に行く途中に雨に降られた。
タイムカードを押してホールに出るとあの人がいた。
5時あがりだったのに30分延長してくれた。
でもあと30分はあたし1人になってしまうので不安だった。
「いーやーでーすー!帰んないで下さい」
「大丈夫だって」
そんなこと言いながら肩に触れられる。
あのボディータッチ多い体育の先生のような触り方である。
雨なのでお客様は少なかった。
今日のメンバーは3月以降の新人3人含む5人でみんな仲良し。
笑いすぎてお客様の前で思い出し笑いするところだった。


土日は2時-9時でバイト。