眠らないだけでひどくフラフラになった。
少女マンガを何冊も読んだ。
ずっと読んでないのもあっていつのまにかあたしは主人公の年齢を飛び越していた。
16歳になって読み返してみると自分がいかに小学生視点で読んでいたかわかる。
主人公の気持ちよりも主人公の周囲の大人の言うことのほうがわかったし、正論だと思った。
それから友達から貰った手紙を読み返した。計400枚。
どうでもいいことなのに笑えた。あたしはその友達とずっとクラスメイトでいたかった。
中学のころに比べて高校では笑ってない。
笑ってないことはないけどバカ笑いをしたことは、ない。
めずらしく夜中のあいだずっとラジオを聴いていた。
原田郁子が流れた。
「たのしそう かなしそう」と「カジキ釣り」の2曲。
草原にひつじがメェメェで小川の近くにはピンク色の小さな花、みたいなイメージ。
夜中にひとりでしゃべってるの見られたら死ぬかな。死ぬと思う。
でも電話こわいから練習しなきゃ。間違えられない。
あたしはよくメモしたいことを新規メールに書いて忘れてしまう。
何通も宛先のないメールがある。
携帯を触っていたらなんとなく失恋した日のことを思い出した。
「考えもしなかつた」ってヤツのミスを笑っていたのに、同じくらいのミスをしていた。
「過去系?」
系って・・・!混乱してたとか言い訳しに行きたい。
毎夜毎夜、少しだけ泣く。
30秒だけうわーってなって、それだけ。