先生の棺前祈祷会に行ってきた。はじめて身内以外の不幸事でじわじわする教会の中で賛美歌を歌ったりした。先生が試験官だったAO入試でわたしの受け答えに対してにっこり笑ってくれたことを思い出したら喉がつまるような感じがして歌えなくなった。わたしが座っていた場所からは人の表情がよく見えて、誰かが涙を流すたびに連動してわたしもぼろぼろ涙が出た。先生の顔を見てそれから家族の方の顔を見るとやりきれない気持ちになって視界がぐちゃぐちゃになったままお辞儀をした。穏やかでいることと判断を後回しにすることは違うことだと思った。わたしも1秒後にはここにいないかもしれない。